死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 いつも冷たい目でちらりとリーナを見下ろすだけだった彼が、瞳を輝かせながら深々と頭を垂れる。

 レオがオスカーに紅茶のおかわりを頼み、オスカーは嬉々として部屋を出て行った。

「あらためて、ありがとうリーナ。皆俺には遠慮して言えないことも多い。言ってもらえて助かった」

 率直に礼を言うレオにあらためて感動したリーナは、これからも彼の力になろうと誓った。

 前世には戻れない。無口な彼がなにを考えていたか、なにを思っていたかはわからないけれど、それでも嫌な顔をされたこともないし、彼はいつだって紳士だった。

 取り戻せなくても、今なら恩返しができる。

 こんなふうに一歩ずつ、これからも彼のためにがんばりたい。

「それで、褒美は決まったか?」

「はい。西の鉱山に行かせてくださいませ」

 強い決意を胸に、拳を握ったリーナは、高らかに宣言した。