死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 たちまち顔を明るくした団長は深く頭を下げた。そして向きを変えリーナにも頭を下げる。

「ありがとうございます妃殿下」

「さあ、このまますぐに帰っていいから」

 レオに促されて騎士団長は部屋を出た。廊下に出た途端に彼が走る高い音が聞こえレオとオスカーが苦笑する。

「よほどうれしかったんですね。ここに来る間、実は休みを申請したいと思い悩んでいましたから。任務を言い渡されたら休むとは言えないし、どうしようかと」

「そうか。彼は自分に厳しいから言い出せなかったんだろう。リーナのおかげだな」

 オスカーを振り向いたレオは、リーナが夫人の病を知らせてくれたんだと告げた。

「妃殿下、私からもお礼を申し上げます。本当にありがとうございます」

「いえ、喜んでもらえてよかったです」

 前世、オスカーとは挨拶しか交わせなかった。