死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 美味しくてつい頬が緩んでしまう。美味しい紅茶と、甘いだけでなく塩味と酸味の効いたクッキーは無限に食べられそうだ。

「リーナは本当に美味しそうに食べるな」

「今まで食べたクッキーの中で一番美味しいです」

「そうか、リーナの部屋に届けさせよう」

 くすくすレオが笑ううち、ほどなくして騎士団長が現れた。

「お待たせいたしました。お呼びでしょうか」

 彼は皇太子付きの第三皇室騎士団の団長で、常にレオと戦地を共にしている。年齢はレオよりも五歳ほど年上で体も大きく黒髪が似合う美丈夫だ。

「率直に聞くが、夫人は息災か?」

 途端に団長の表情が陰る。

「実は……あまりよくない状態で」

 レオはリーナから渡された薬草の籠を差し出した。

「しばらく休みを与える。しっかりと看病するといい。これは皇太子妃からのお見舞いだ。俺からは皇室の医師を邸に遣わそう」