死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 伝言とは言ったものの騎士団長のプライベートな話を護衛の騎士にはできない。最初から伝言のつもりで手紙を書いてくればよかった。

(もう少しよく考えればよかったわ……)

 薬草が入った籠を手に、ついしょんぼりとしてしまう。

 出直そうかと、気を取り直したときだった。扉が開き――。

「リーナ、どうぞ入って」

 顔を出したのは護衛の騎士ではなくレオで、彼はリーナを抱えるように背中に手を伸ばし部屋の中へと誘う。

「すみません、お仕事中に」

「いいんだ。オスカー茶菓子の用意を」

「畏まりました」

 えっ、お茶?と驚くうちに、秘書官のオスカーは部屋を出て行く。

 要件だけを言ってすぐに戻るつもりだったのにとあたふたするリーナに「座って」とレオは勧めてくる。

 忙しい彼の時間を奪ってはいけない。にこにこと笑みを浮かべるレオを前に戸惑いつつ、早速話を切り出した。