死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

「図書室はどうだ?」

 ハッとしてフォークを止めたリーナが顔を上げるとレオが見ていた。

 テーブルは大きくて彼の席は数歩歩かないと届かないほど遠いけれど、静かなので声はよく響く。

「ほしい本は見つかったのか?」

「はい。ですがなにしろたくさんあるので、読み切れなくて」

 目的の情報はまだ得られない。

 治癒力の秘密を探しているとはレオに言ってあるけれど、なんだか申し訳なくてうやむや濁した。

「そうか、協力できることがあれば言ってくれ」

「ありがとうございます」

 気遣いがうれしくて笑みが零れる。

 本物の夫婦にはまだなれてなくても、彼は困ったことはないか嫌いな食べ物はないかと、なにかと声をかけてくれる。それだけでも十分にありがたかった。

 感謝の気持ちを伝えたくて、せっせとレオのためにお守りの紐を編み始めた。