死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

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 ディナーを前にリーナは密かにため息を吐く。

 肉汁が溢れる骨つきの肉に香草で焼いた魚の料理。野菜にキノコ料理。すべてとても美味しいけれど、食べるのにも体力が必要だと知った。

 食べ過ぎてとお腹を壊してしまうし、よく噛まないとそれはそれでお腹が痛くなってしまう。

(遠い道のりだわ……)

 結婚式からひと月あまりが経った。

 妻としては大きな進展はなく、ただ一緒に寝るだけで相変わらず彼はリーナに指一本触れようとしない。

 困りは果てたリーナは、夕べ思い切って『あの、妃としてのお勤めを』と言ってみた。

 でもレオは笑って首を横に降るだけだ。

『そんなに細い体では壊してしまいそうで心配だ。もう少し体力がついてからにしよう』

 だから一生懸命食べて、散歩をして体力をつけているけれど、そう簡単には太れない。

 本当の夫婦になるにはもう少し時間がかかるだろう……。