死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 そんな目にあっていたとはおくびにも出さず、明るい笑顔を見せる彼女が不憫でしかたがなかった。

(聞いてみないとわからないものだな)

 レオはこれまで公私ともに無口を通してきた。

 皇太子という立場上迂闊な発言はできないし、相手の資質を見極める上でも無口は役に立った。

 言葉で追求せずとも、やましさがあれば勝手に怯えて告白してきたりする。少ない発言からレオの気持ちを読み取り的確に動くオスカーのような人材がいるおかげで、今までは事なきを得てきた。

 だが、リーナについて言えばそれではいけないようだ。

 誰しも皇太子に遠慮するのは当然で、今回のようにレオが口にしなければ彼女が置かれていた状況も知らずじまいだっただろう。わからなくてはなにもできず、距離は遠いままだ。

 自分には彼女を選んだ責任がある。

 本来、彼女を妻に選んだのは軽い気持ちだった。