死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 祖国でいわれなき虐待を受けてきた彼女に、ここに来てまで肩身の狭い思いをさせるわけにはいかない。

「これは秘密だ」と前置きしてからレオは話した。

「誰にも言っていないが、八年前、ミスティアで彼女に会った。そのとき怪我をしていて彼女に治してもらったんだ」

 オスカーは思いだしたらしい。

「え? あのとき殿下はミスティアにいたんですか?」

 八年前、レオはお忍びで外出中に命を狙われた。

 魔獣の山に逃げ込み、刺客と魔獣、相次ぐ戦いに結構な深手を負った。命からがらミスティアに入り込み、随行の騎士とともに身を潜めた。

「事を荒立てるのが面倒で言わなかったが、脚も折れていてミスティアで養生していたんだ。偶然出会った彼女の治癒力で怪我は綺麗さっぱり治った。脚の骨折もな。彼女に出会っていなければ、皇位継承もどうなっていたかわからない」