「リーナの尊厳のために、今の話は聞かなかったことにしよう。とにかく彼女には苦労なく幸せになってほしい。そのためには君にもたくさん食べてもう少し太ってもらなければいけないな」
「殿下……ありがとうございます」
サラが執務室から出て行くと、オスカーが「なぜですか?」と聞いてきた。
「正直申し上げて、殿下が結婚相手に妃殿下をお選びになった理由がわかりません」
父も散々渋った相手だ。
レオには多くの縁談があった。国内の貴族の令嬢のうち、リーナと同じように治癒力を持つと言われるアイゼンベルク公爵家の令嬢ヴィクトリアを筆頭に属国の王女や皇女が名を連ねていた。
彼女たちとの縁談を蹴ったうえでの今回の結婚には、それ相応の理由が必要である。オスカーが聞きたがっているのは、その理由だ。
理由などないと言いたいところだが、それではリーナを守れない。
「殿下……ありがとうございます」
サラが執務室から出て行くと、オスカーが「なぜですか?」と聞いてきた。
「正直申し上げて、殿下が結婚相手に妃殿下をお選びになった理由がわかりません」
父も散々渋った相手だ。
レオには多くの縁談があった。国内の貴族の令嬢のうち、リーナと同じように治癒力を持つと言われるアイゼンベルク公爵家の令嬢ヴィクトリアを筆頭に属国の王女や皇女が名を連ねていた。
彼女たちとの縁談を蹴ったうえでの今回の結婚には、それ相応の理由が必要である。オスカーが聞きたがっているのは、その理由だ。
理由などないと言いたいところだが、それではリーナを守れない。



