死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 彼女には望んだ通りの治癒力があったが、王は利用するためにリーナの治癒力を隠した。

 王族は異能を発揮させてこそ人々に崇められる。だがリーナは無能とされ、後ろ盾になる者もいない彼女が宮廷で居場所をなくすのは必然だったという。

「王族は病にかからないし、傷もすぐに治ると皆は神のように崇めていますが、実際は姫様がいち早く治癒していたからなんです。それなのに姫様に支給されたのは僅かな食料とほかの皇族方の着古した服くらいでした。その食料ですら使用人が持ち出す有り様で」

 沸き立つ怒りを抑え、レオは努めて静かに聞いた。

「婚礼の話があり、初めて取り繕ったということか?」

 サラは涙を拭いながら頷く。

 うなだれる彼女も明らかに痩せている。共に苦労してきたのが見て取れた。