死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

「サラ。気を楽にして話してほしい。医者の話ではリーナは栄養不足だそうだ。なぜかわかるか?」

 ハッとしたように「栄養不足……」と呟いたサラは、そのまま床にひれ伏した。

「も、申し訳ございません」

 突然泣き出したサラをなだめ、なんとか聞き出した事情はこうだ。

 ミスティアはその昔、不思議な力を持つ少数民族がいた。

 火を操る者、水を操る者など。彼らの力を欲しがった時の権力者たちは娘たちを強引に連れ去り残った者を滅ぼしていったという。ミスティアの王族だけに不思議な力があるのはそのためだ。

 リーナの母は治癒力を持つ少数民族の生き残りだと言われ、治癒力を使ってひっそりと民の治療を行っていたという。現国王に見出され第三夫人として強引に迎え入れられたが、リーナの出産後半年で亡くなってしまった。

 リーナの虐げられた生活は十歳の頃から始まったらしい。