死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

「妃がなぜ栄養不足なのかと思ってな」

 オスカーは秘書官であると同時になんでも言い合える親友だ。包み隠さずに言った。

「食べるものに好き嫌いはないようなんだ。肉も魚も旨そうに食べる」

 おまけに病気ではないとなると、理由が浮かばない。

 困ったように眉尻を下げたオスカーは「それは……」と口ごもった。

「心当たりがあるのか?」

「殿下はご存知ないのですか?〝お荷物姫〟という言葉を」

「オニモツヒメ? なんだそれは」

 オスカーの説明は初めて聞く話だった。リーナがミスティアでお荷物姫と呼ばれていたのも冷遇されていたのも、レオは知らなかった。

「エヴァンテリーナ様との結婚が決まったとき、私は殿下にお仕えする者として、情報ギルドを通し自分なりに調べました。妃殿下は祖国にいらっしゃる間、食事もまともに取れなかったのかもしれません」

 ありえないとレオは絶句した。