死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

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 執務室のデスクで書類の確認をしていたレオは、ふと手を止めた。

 背もたれに体を預けて腕を組み、瞼を閉じる。

(やはり、なにかが変だ)

 瞼の裏には、にっこりと微笑むリーナが浮かぶ。

 リーナは華奢すぎる。

 女性に疎いレオでも、貴族の女性が細いウエストにこだわっているというのは知っているが、彼女はそれにしても細すぎる。婚礼に参加したミスティアの国民性なのか、女性たちは皆色白で線が細かったとはいえ、王妃などはむしろ平均よりも太っていた。

 帝国に到着して間もなくリーナは宮廷医師が健康診断をしている。医師の話では、病気ではないが栄養状態があまり良くないという。しっかりした食事に耐えられるよう、胃腸を整える効果がある薬膳茶を毎日飲むように指示したそうだ。

「どうしたんですか殿下」

 目を開けると男性秘書官のオスカーがいて、レオを心配そうに見ていた。