死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 それからも図書室に通ったが、これと言って参考になりそうな情報は得られなかった。

 まだ帝国に来て一週間しか経っていないと自分を励ますも、憂鬱さを隠しきれなかったらしい。

 ディナーを共にしながら、不意にレオが言った。

「なにか心配事でもあるのか?」

「いえ、なんでもありません」

 慌ててニッコリと笑みを浮かべてステーキにナイフを入れる。

「もしかして食べ物が合わないのか?」

「そんなことはありません。何を食べてもとても美味しくて太ってしまいそうです」

「リーナはもう少し太った方がいい」

 そうですよねと、心の中で苦笑した。痩せている理由はわかっている。ミスティアでは正直あまりいいものを食べていなかった。なにしろお荷物姫なので、食事ができるだけでもありがたかったから。

(頑張って食べなくちゃ)

 今世でのレオとの関係は格段に良くなっている。でも――。

 初夜以来、毎日のようにベッドは共にしているけれど、相変わらず彼はリーナに触れようとしなかった。

 とはいえ急には太れない。その現実が再び焦るなと言っているような気がした。