死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 朝の訓練の後軽くシャワーを浴びたという彼は、薄いシャツを着ている。袖が広くゆったりとした白いシャツから、逞しい胸もとが顔を出していた。

「レオナルト様は毎朝、訓練をされているのですか?」

「ああ。一日休んでも体がなまってしまうからね。――レオでいい」

「え?」

 彼は微笑んで「レオナルトではなく、これからはレオと呼べばいい」と言って、氷が入ったレモン水をごくごくと飲む。

 気のせいか美しい横顔がいくらか戸惑っているように見えた。

「はい……。では、レオ様で」

「様もいらないし、敬語もいらない。君は? リーナでいいか?」

「はい。そう呼ばれていました」

 彼の口からリーナと聞くと、なにやらこそばゆい。急に距離が縮んだ気がして、胸がドキドキする。

(でも本当にいいの? レオって呼んでも)