死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 帝国の皇太子妃なのだから当然かもしれないが、すべてが初めての経験なのでどうしても戸惑いが先にきてしまう。

 そのうち社交活動もしなければいけなくなる。前世ではそこでも失敗した。自信がなくおどおどしてしまい散々な目に遭った。だから早く慣れたいと思うが……。

「サラ、私ね、この素敵なドレスもパラソルも、もったいないと感じてしまって不安になるの」

「習慣になれば気にならなくなりますよ。朝食にはまた着替えて、お出かけにはまた着替えて。何度もそうしているうちに慣れますから」

「そうね」

 にっこりと笑みを浮かべるサラを見ると安心する。前世でも今世でも優しいままだ。

「それにしても広い庭園ですね」

 レオナルトが言った通り、庭園は終わりが見えないほど広い。

 前世でもよくここを散歩した。色鮮やかな花が咲き誇る花壇には蝶が飛び、影を作る高木の横に張る枝を、リスが走っているのが見える。