彼女が亡くなったその日、レオナルトは彼女の見舞いに訪れる途中だったのだが、彼を恐怖するあまりショックで亡くなったと揶揄する者もいた。当時レオは十歳。すでに剣気を放っていたとはいえまだ子どもである。そこまで恐れられる対象であるはずもない。なのにそんな噂がまことしやかに語り継がれている。
とはいえ支配者として恐れられるのは、欠点ではなく大いなる長所だ。帝国の皇帝ともなれば、むしろそうあらねばならないのでまったく問題はない。
実際女性たちの評判はどうあれ、わが娘をと名乗りを上げる貴族は山といる。レオナルトの成長とともに妃候補の選定は加速していったが……。
肝心の彼自身が、一向に関心を示さない。
同年代の貴公子たちが浮き名を流しているというのに、レオには女の影すらなく、どんなに麗しい姫君を前にしても眉一つ動かさない。そのあまりの無関心ぶりに、ついには男色の噂まで囁かれる始末だ。
とはいえ支配者として恐れられるのは、欠点ではなく大いなる長所だ。帝国の皇帝ともなれば、むしろそうあらねばならないのでまったく問題はない。
実際女性たちの評判はどうあれ、わが娘をと名乗りを上げる貴族は山といる。レオナルトの成長とともに妃候補の選定は加速していったが……。
肝心の彼自身が、一向に関心を示さない。
同年代の貴公子たちが浮き名を流しているというのに、レオには女の影すらなく、どんなに麗しい姫君を前にしても眉一つ動かさない。そのあまりの無関心ぶりに、ついには男色の噂まで囁かれる始末だ。



