死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 前世では終ぞ目にすることのなかった彼の笑顔は意外なほど柔らかい。目もとから零れる優しさが見えた気がした。

 てっきり冷徹な人かと思っていたけれど、実は温かい心の持ち主かもしれない。

「今日は疲れただろう。ゆっくり休むといい」

「えっ? で、ですが」

 今世でもやはり結果は変わらないのかと焦った。

 それでは困る。理想は早々に世継ぎを授かり、自分の存在価値を示したい。お腹に子どもがいれば、まさかそう簡単に殺されはしないはずだから。

「私は大丈夫です。さほど疲れていませんし」

 真剣に訴えると、レオナルトは笑ってリーナの額にキスをした。

「今夜はひとまずこれでいいか? 焦る必要はない」

 ハッとして額に手を当てたリーナは、あわわと口をパクパクさせた。

「さあ、寝よう。俺は疲れた」

「あっ、は、はい……」