死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 だとすれば、これからどうやって彼の信頼を得ていけばいいのかと不安になる。

「無理をしているのではないか? 体が震えている」

 慌てて腕を押さえる。気持ちとは裏腹に、緊張が解けないのは本当だった。

 でも恐怖からではない。

「こ、これは武者震いのようなものです。こ、このような経験ははじめてなので、どうしたらいいのかわからなくて」

 生き延びるためにも、なんとしてもちゃんと初夜を迎えたい。

 覚悟を決めてベッドの上で正座をし、ひれ伏した。

「教えてくださいませ!」

 シーンとしたまま声も音もしない。不安になり恐る恐る顔を上げると、レオナルトはふっと笑った。

「俺にもよくわからない。俺も結婚は初めてだからな」

 目を細める彼は優しげで、思いのほか人懐っこく見えた。

(こんなふうに笑う方だったのね)