死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 気を取り直して頬をもみもみとさすり、すーはーと三度ほど呼吸を繰り返したときだった。

 寝室の扉が開き、レオナルトが入ってきた。

 ふいに彼のガウンがはだけて胸もとから腹部にかけて傷痕が見えた。

 魔獣によってできた傷は赤黒く、まるで大きな口を開けているかのように禍々しい。

 前世はここで、驚きを隠せず震えてしまったが、今は二度目な上に覚悟をしていたのもあり、恐怖心はない。

 ベッドから下り、立ち上がったリーナは勇気を出して「あの、殿下」声をかけた。

「どうぞ、末永くよろしくお願いします」

 今世こそはと切なる願いを胸に、深く頭を下げた。

「ああ……よろしく」

 彼の返事にホッとして、自らガウンを脱ぐ。