死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~




「なんだって! エヴァンテリーナを処刑したというのか」

「はい。陛下がお怒りになり……」

 傷の痛みで目覚めたとき、近くにいたのはヴィクトリアだった。

『殿下、大丈夫ですか?』

 目に涙を貯えた彼女はレオの手を握り、よかったとさめざめと泣いた。一命を取り留めたのはヴィクトリアのおかげだと、皆が口々に言う。

 エヴァンテリーナはどうしたのかと聞いても、なぜか皆口を閉ざした。

 宮殿に運び込まれてから目が覚めるまで、すでにひと月が経っていて、それから一週間はほとんど身動きが取れなかった。

 いつまで経っても彼女は現れず、おかしいと思っていた矢先だった。

 這うようにして帰った皇太子宮で、オスカーがようやく重い口を開いたのだった。