「なんだって! エヴァンテリーナを処刑したというのか」
「はい。陛下がお怒りになり……」
傷の痛みで目覚めたとき、近くにいたのはヴィクトリアだった。
『殿下、大丈夫ですか?』
目に涙を貯えた彼女はレオの手を握り、よかったとさめざめと泣いた。一命を取り留めたのはヴィクトリアのおかげだと、皆が口々に言う。
エヴァンテリーナはどうしたのかと聞いても、なぜか皆口を閉ざした。
宮殿に運び込まれてから目が覚めるまで、すでにひと月が経っていて、それから一週間はほとんど身動きが取れなかった。
いつまで経っても彼女は現れず、おかしいと思っていた矢先だった。
這うようにして帰った皇太子宮で、オスカーがようやく重い口を開いたのだった。



