死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

「あの女だって同じなのに! どうして私ばっかり!」

「同じではない。エヴァンテリーナは遺跡の石など持ち出してはいない。お前が侍女を買収して彼女の部屋に遺跡の石を置いたのはわかっているんだ」

 そのときパリーンとなにかが弾ける高い音がした。

「ゆ、指輪が」

 ヴィクトリアの指輪の石が粉々に飛び散っていた。

 オスカーが「遺跡の怒りですね」と呟き、遺跡に向かって手を合わせた。



 その日の夜、レオが寝室に入ったときリーナは浮かぬ顔をしていた。

「どうかしたのか?」

「私、ごろごろしていた間に太ってしまったみたいで、ドレスをお直ししなければいけなくなってしまったんです」

 肩を落として頬を膨らませるリーナをよく見れば、確かにいくらかふくよかになったようだ。とはいえ、それでも平均よりやや細い。

「ドレスならいくらでも新しいものを作ったらいい」