死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

『これでもう大丈夫かと思われます』

『傷口は? まったく変わっていないが?』

『それは……血が止まりましたので、命には……』

 陰に隠れて様子を見ていたレオはそこでヴィクトリアに姿を見せた。

『ヴィクトリアのスカートの中を調べろ』

『な! なにを!』

 女性騎士が取り囲む中『やめて!』とヴィクトリアの悲鳴が響く。

 そして騎士がいくつかの布袋を差し出した。

『ウエストから紐で括り付けてありました』

 布袋には、予想通り石が入っている。

『神官、調べろ』

『はい』

 遺跡ならば、神官が神聖力をあてると光る。普通の石ではそうはならない。案の定遺跡は青白く光を放った。

『そ、それは我が一族に伝わる石で』

『なるほど。それではヴィクトリア、アイゼンベルク邸にはこの元なる遺跡があるのだな? 調べろ』

 レオの指摘にヴィクトリアは絶句する他なかった。

『あ、あ……』