死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 第二夫人とヴィクトリアともうひとりの侍女が縦に並んで進んで行く。

 どうしようかと迷いつつ、ヴィクトリアの動きが気になったリーナは後ろから着いて行った。

「あら、滝のようになっているのね」

 遺跡の周りはあまり近づけないように庭石で囲んであり、第二夫人が遠慮がちに青霧遺跡を見つめる。手を伸ばしても遺跡に届く距離ではないがミストは届くぎりぎりの場所だ。

 遺跡に対する畏怖の気持ちからなのか、第二夫人は両手を合わせて頭を垂れた。その様子を見たヴィクトリアは慌てて真似る。

「このミストに浴びると清々しい気持ちになるわ。わざわざ見に来た甲斐があるわね。このお水は聖水なのかしら?」

「どうでしょうか。水だけですと、聖水ほどの力はなさそうですが」

 その後も第二夫人からいくつか質問があり、リーナが答えた。途中ヴィクトリアが視界から消えたのがわかった。