死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 気を集中させる訓練を受けながらわかったことがある。庭園の青霧遺跡のミストを浴びるとより強い力が発揮でるようだ。なので毎朝の散歩コースに青霧遺跡を入れ、心行くまでミストを浴びた。

 身分を隠し、大神官と一緒に怪我人の治療にあたり実践も積んだ。

 そして、レオが戦地に赴いてひと月が過ぎた。

 朝の風がいくらか肌寒い。サラがリーナの肩にショールを掛ける。

「戦争はまだ終わらないのでしょうか」

 なんと返していいかわからず、リーナは苦い笑みを浮かべた。

 記憶は曖昧だが、冬になる前には終わって凱旋するもののレオは深い傷を負う。

 出発の前の夜、レオが寝ているのを見計らって、彼の体に残る傷に向けてありたっけの治癒力を注いでみた。ほんの少し治った気がしたけれど、気のせいだと納得してしまうほど僅かな変化しかなかった。