死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

「私も、初めてあなたを見たときは、驚きました」

「怖くてか?」

 戦地で血に塗れた手だと苦笑する。

「違います! 素敵で……とても素敵な方だと」

 込み上げる愛おしさのまましっかりと抱きしめた。

「リーナ。俺は君しかいらないんだ」

 どうかこの想いが伝わりますようにと願いながら唇を重ねる。愛してる、愛していると心で囁きながら――。



 ふたりで見つけた遺跡は新しく発見された遺跡として記録された。

 名前は発見者が決めることになっており、レオは遺跡を〝青霧(あおぎり)遺跡〟と名付けた。

 月夜に見る遺跡から、霧が青白く輝くのを見たリーナが思わず『青霧』と呟いたからだった。