死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 彼女は嘘がつけないようだ。ハッとしたように口を開いたが瞼を伏せてうつむいてしまう。やはりなにかあったに違いない。

「話してくれないか?」

 しばらく考え込んだ彼女はゆっくりと息を吐き、前を向いて歩きながら話し始めた。

「側室を……お迎えになってください。私が側室でいいですから」

 ぎょっとして振り向けば、彼女はちらりとレオを見上げて小さく微笑んだ。

「ご存知の通り、私は後ろ盾がありませんし、レオには強い味方になってくれる上流貴族の――」

「リーナ」

 思わず立ち止まり、彼女の両肩を掴んだ。

「俺は側室なんていらない」

「でも……」

「君さえ隣にいてくれればそれでいいんだ。リーナ、頼むから側室をとれなんて言わないでくれ」

 そのまま抱きしめた。

「俺が力をつければ済む話だ。なにも心配しなくていい」