***
「月がでた頃に見に来てみよう」
「はい」
涙は落ち着きリーナに笑顔が戻った。
(よかった)
眩しいほどの笑顔にホッと胸を撫で下ろす。
かわいそうに、泣いてしまうほど気がかりだったのだろう。
とにかくリーナがずっと心配していた治癒力の問題に突破口が見えた。遺跡の近くでないと力が発揮できないか等、まだまだ検証の余地はあるとはいえ、これで安心できたはず。
「お客さまは無事に宮殿を出られたのですね」
「ああ。今頃はアイゼンベルク公爵の領地に入っただろう」
一瞬だが、リーナの表情が歪んだ気がした。ついさっきもだ。公爵令嬢と言った瞬間繋いでいたリーナの手が離れそうになった。
お茶会でヴィクトリアに嫌な思いでもさせられたのか。リーナの歌は絶賛されていたようだったのに。
「リーナ、アイゼンベルク公爵令嬢と何かあったのか?」
「月がでた頃に見に来てみよう」
「はい」
涙は落ち着きリーナに笑顔が戻った。
(よかった)
眩しいほどの笑顔にホッと胸を撫で下ろす。
かわいそうに、泣いてしまうほど気がかりだったのだろう。
とにかくリーナがずっと心配していた治癒力の問題に突破口が見えた。遺跡の近くでないと力が発揮できないか等、まだまだ検証の余地はあるとはいえ、これで安心できたはず。
「お客さまは無事に宮殿を出られたのですね」
「ああ。今頃はアイゼンベルク公爵の領地に入っただろう」
一瞬だが、リーナの表情が歪んだ気がした。ついさっきもだ。公爵令嬢と言った瞬間繋いでいたリーナの手が離れそうになった。
お茶会でヴィクトリアに嫌な思いでもさせられたのか。リーナの歌は絶賛されていたようだったのに。
「リーナ、アイゼンベルク公爵令嬢と何かあったのか?」



