死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 とにかく遺跡の力を確認しなければと気持ちを引き締める。

 遊歩道から外れて草の中を歩かなければならない。ドレスが汚れるのは仕方がないが転ばないように注意深く進む。

「どうして見つけられたんですか?」

 遺跡でなく庭園全体のしかも遊歩道から外れた場所となると、リーナだけでは見つけられなかっただろう。

「アイゼンベルク公爵令嬢だよ」

 思わず手を離してしまいそうになった。しっかり掴まれているので離れはしなかったが。

 自分でも悲しくなるくらい、ずっしりと気持ちが沈む。

「彼女には治癒力はない」

 なにを言い出すのかぎょっとしてレオを見た。

 彼は以前ヴィクトリアの治癒力で怪我を治してもらったはず。そう聞いたし、力があるからこそ前世でも活躍した。それなのに――。