死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 驚くリーナに頷いたレオはにっこりと微笑んだ。

「その先にひっそりと隠れている」

 レオが指をさす方向には蔦が絡まる塀が見える。

 慌てて地図を広げてみるとレオが「ここだよ」と教えてくれた。しかし、そこには遺跡の印はない。

「この庭園は、というよりも宮殿も庭園も大きい意味ではすべてが遺跡なんだ」

 図書室の司書もそう言っていた。大昔、神々が住まう神殿がここにあり、現在遺跡と呼ばれている場所は過去になんらかの力が確認されたところに過ぎない。

「今回力が確認されれば、新しく遺跡として追加される」

「そうなんですね」

「さあ、行ってみよう」

 手を差し出されて戸惑いながらリーナは手を重ねた。すると思いのほかしっかりと掴まれて心臓が跳ねた。

「道なき道を進むから気をつけて」

「はい」

(今はドキドキしている場合じゃないわ)