【暁の玉座、月光照らす霧の池】とあった通り、最初は池を探そうとしたが、池や噴水の近くにはそれらしい遺跡がなかった。
あらためて図書室で古い宮殿の図面を見てみると、庭園はときどき改装されていて、以前は池だったところがなくなっていたりする。庭園には草木への水やりの意味から細い水路が張り巡らされていることを考えると、いずれの遺跡も〝月光照らす霧の池〟である可能性は捨てきれない。なのであらためてひとつずつ確認しているのだった。
暑くとも夏のうちに解決したい。というよりも解決しなければいけなかった。
もし、前世の通りなら秋の収穫祭前にレオは国境に向かう。そこで魔獣との戦いになり負傷する。
(時間がないわ)
「リーナ」
聞き慣れた低い声にハッとして振り向くとレオがいた。
「ちょうどよかった。リーナ、見つかったかもしれない」
「えっ、遺跡が?」
あらためて図書室で古い宮殿の図面を見てみると、庭園はときどき改装されていて、以前は池だったところがなくなっていたりする。庭園には草木への水やりの意味から細い水路が張り巡らされていることを考えると、いずれの遺跡も〝月光照らす霧の池〟である可能性は捨てきれない。なのであらためてひとつずつ確認しているのだった。
暑くとも夏のうちに解決したい。というよりも解決しなければいけなかった。
もし、前世の通りなら秋の収穫祭前にレオは国境に向かう。そこで魔獣との戦いになり負傷する。
(時間がないわ)
「リーナ」
聞き慣れた低い声にハッとして振り向くとレオがいた。
「ちょうどよかった。リーナ、見つかったかもしれない」
「えっ、遺跡が?」



