死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 久しぶりにレオと一緒にとるディナーの時間まで、まだもう少しある。皇太后と話をしてすっかり元気になったのに、部屋でひとりでいると良からぬ考えが浮かんできそうなので、庭園を散歩することにした。

「それにしてもなかなか進みませんね」

 ため息まじりにサラが広げた地図には、確認した場所が記してある。

毎日こつこつと歩き回っているというのに、遺跡の確認はまだ庭園の半分ほどしか済んでいない。

 もっとたくさん歩き回りたいところだが、いかんせん暑かった。侍女長の話によればこれでも例年並らしい。とはいえ帝都の夏を初めて体験するリーナやサラにとっては過酷な暑さだ。

 遺跡をまたひとつ確認したところでサラは水筒に水を汲みに行った。庭園にはところどころに冷たい湧き水が出るようになっている。

(ここもダメか)