死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

今後レオが誰かを側室を迎い入れるのならば、いっそ自分が側室となりたいと。

 それは卑下とかはなく、淑女として完璧のヴィクトリアが皇太子妃でる方がいいのは当然のことだと思う。帝国の誰もがそう信じているに違いないし、遅まきながらレオもわかったはずだ。

 教育係もついて一生懸命勉強しているし、努力なら厭わないつもりだ。頑張ろう頑張ろうと自分を励ましこれまでも何度も心で打ち消してきたけれど、庭園で仲睦まじい様子で歩くふたりを目にしてからは、打ち消す方がおかしいと気づいた。

「おばあさまから、私を側室にするようお話していただけませんか?」

「側室?」

「はい。本当は離縁できればいいのですけれど、私には行くあてがありませんし……。末席でもいいので側室に加えていただければ、レオの邪魔にならないよう静かに生きていきますので。そうそう、西山の神殿にでも送っていただけるのなら――」