途中、ヴィクトリアが招いていたピアニストがリーナの歌声に合わせて伴奏を初め、それならばと二番三番と続けた。恋人の気持ちが離れていくのを手紙から感じ取りながら、それでもいつか帰ってきてくれると信じている女性がまるで自分のような気がした。
心の中で泣きながら歌っていたのをまさかレオに聞かれていたとは。
レオは自分が絶賛した歌が、リーナの今の気持ちだとは思いもよらなかっただろう。
今日は彼が皇太子宮に帰ってくる。
そんなときの皇太后の誘いはまさに救いの神のだった。
レオから勧められて訪ねたのが五日ほど前。彼女が好きだというミスティアの霧伯織の一反持って行ったのをたいそう気に入ってくれて話は弾み、今度は皇太后から誘ってくれたのだった。
「お招きありがとうございます、皇太后様」
心の中で泣きながら歌っていたのをまさかレオに聞かれていたとは。
レオは自分が絶賛した歌が、リーナの今の気持ちだとは思いもよらなかっただろう。
今日は彼が皇太子宮に帰ってくる。
そんなときの皇太后の誘いはまさに救いの神のだった。
レオから勧められて訪ねたのが五日ほど前。彼女が好きだというミスティアの霧伯織の一反持って行ったのをたいそう気に入ってくれて話は弾み、今度は皇太后から誘ってくれたのだった。
「お招きありがとうございます、皇太后様」



