死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 照れくさそうに瞼を落とす彼女がたまらなく愛おしくなり、隣の席に移動して細い指先に武骨な指を絡めた。本宮に戻らなければいけなかったため、皇太子宮でリーナを下ろして見送ったが、どれほど後ろ髪を引かれたことか。

 彼女を抱いたあの夜。口づけを交わした後、リーナの潤んだ瞳と見つめ合い、喉の奥がごくりと音を立てた。

 まるで心が鷲掴みにされたように目の前のリーナしか見えなくなって。

 どんなに愛しても愛したりない。いつの間にこんなに彼女を求めていたのかと激情に突き動かされるまま自分を抑えられず、ただ貪るように彼女を愛し続けて迎えた朝。

 かわいそうなことをしてしまったと反省したのも束の間で、ぐったりとして寝ているリーナの頬を撫でたりしているうちに、再びむくむくと熱が込み上げてきた。

 我ながら呆れるばかりだ。

 熱を冷やすためにも本宮で夜を明かす時間は必要だった。あのままリーナと同じベッドに入っていたのでは、自分を抑える自信はない。

(まいったな……)

 自分の中の激しい劣情に呆れてくる。

 今日はリーナのもとに帰れると思うだけで胸が踊り緩む頬に、レオは思わず苦笑した。