死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 処刑場で浴びせられた怒号が耳に残っているけれど、期待になにひとつ応えられなかった自分に非があると思えば、恨む気持ちはなかった。

(今度こそ頑張るわね)

 リーナはにっこりと微笑みを浮かべ、手を振って応えた。そして――。

 大理石でできた荘厳な神殿で、前世とまったく同じように結婚式は執り行われた。

 このとき今世で初めて顔を合わせた皇太子レオナルトは、圧倒的存在感も輝くばかりの麗しさも前世のまま変わらない。

 怯む気持ちは踏ん張って押さえつけ、リーナは彼ににっこりと微笑む。

 すると彼も前世とは違って柔らかい表情を返してきた。

 彼の目もとに浮かんだ笑みに、明るい未来が映っているようでうれしくなる。胸を弾ませながら、リーナは誓いの言葉を述べた。

(殿下、今度こそ、どうぞよろしくお願いします)