死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

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 午後の紅茶を出しながらオスカーがレオをちらりと見る。

 いつになく憂鬱な気分のまま、隠す気もおきずにため息を落とす。

「殿下、それでなにかわかりましたか?」

「ああ」

 なんだかんだと理由をつけアイゼンベルク公爵邸に通って、ようやくわかった。

 ヴィクトリア自身に治癒力はない。

 これまで私的に公爵邸を訪ねたことはなかった。それらしい訪問理由が浮かばずオスカーに相談した。『馬車でも故障させたらどうですか?』との提案を受け、わざわざ馬車に細工をし公爵邸の近くで故障させ、まんまと自然な形で邸に入り込んだ。

 公爵はほくほく顔でレオの訪問を歓迎し、馬車が直るまで庭園でも散歩をとヴィクトリアが出てきてた。