死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 ヴィクトリアから謝罪の手紙と同時に、あらためてお茶会の誘いがあった。

 なにに対するなんの謝罪なのかは触れていないが、彼女がわざわざ謝罪してきたのに断る理由はリーナには見当たらなかった。仲良くなりたいという期待はもうあきらめたとはいえ、確執を残したくはないと思っている。

 それにちゃんと謝りたい。少なくとも手土産の件はこちらの失敗なのだから。

「妃殿下、今回のお茶会は演奏会だというお話ですが、もしかしたら演奏をと言われるかもしれません」

 サラが気遣わしげに眉尻を下げる。

 リーナはなにも弾けない。姉妹の中でリーナだけがピアノもハーブも習わせてはもらえなかった。彼女たちの演奏を部屋の隅で聞きながら、羨ましくもあり悲しかった日々を思い出した。

 けれども避けては通れない道である。