死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 遅い初夜を迎えたあの日一度だけで、その後はなにもない。

 なんとなく寂しいような気もするけれど、あんなふうに激しい夜が毎日続いたら体がもたなそうだ。

 がんばって体力をつけなければと心に誓う。

「おはようございます妃殿下」

「おはようサラ」

「顔色があまりよろしくないような……」

 心配そうに眉尻を下げるサラに「大丈夫よ」と答えてベッドから出る。

 今日の午後は再びアイゼンベルク公爵家のお茶会に行く。

 午前中のうちに図書室で宮殿の遺跡についてもう少し調べたいし、できれば庭園を歩いて何カ所か確認もしたいので、のんびりしてはいられない。

「妃殿下、お茶会ですが、無理をしなくてもよろしいのですよ? 体調が優れないとお断りしてもいいのですから」

「そうですよ、妃殿下」

 侍女長とサラが心配する中リーナはにっこりと応える。

「大丈夫よ。取って喰われるわけじゃないもの」