「ふぅ……」
ベッドの上で起き上がったリーナは大きく伸びをした。
ふと隣を見る。
整ったままの枕があるだけで、いるはずの彼はいない。
レオは用事があるらしく、ここ三日ほど外泊続きで帰っていなかった。
結婚してからこれまで必ず一緒にベッドに入ったわけじゃない。彼はとても忙しいのでリーナがすっかり深い眠りにはいってから来るとか、本宮から帰らないこともあった。
だからひとり寝は慣れているはずなのに、夕べはなかなか寝つけなかったし今朝は心の中が寂寥感でいっぱいだ。
(本当の夫婦になったからかしら……)
まるで体の半分がどこかにいってしまったように心細い。胸のあたりがチクチクするような気がした。
あれから十日が経つけれど、肌を滑るレオの手の感触がずっと残っている。
それにしても夫婦の営みが、あんなに体力を使うとは思わなかった。



