「アイゼンベルク公爵が宮殿の遺跡についてなにか知っているかもしれない。昔、公爵がこそこそと庭園をうろついていたことがあってな、隠すように石を持っていた。それは?と聞くとたまたま拾った綺麗な石だと言っていた。あのときはたかが石だと気にも留めなかったが、お前の話を聞いて思い出した」
「どのような石ですか?」
「片手ですっぽり収まるほどの大きさで、庭園によく落ちているような大理石の石ころだ。――ただ濡れていたような気がする。石を洗ったのかと思ったのを覚えている」
本来ならば公爵は無断では入れない庭園だ。彼は迷いこんでしまったと言い、手にしていたものが貴重な花であれば問い詰めたが、石ひとつなにも怪しいとは思わなかったらしい。
宮殿に遺る遺跡は、それぞれに力があったと伝承されているが、今では広くパワースポットとして心が浄化されるとか生命力が体に漲る場所であるという認識だ。
「どのような石ですか?」
「片手ですっぽり収まるほどの大きさで、庭園によく落ちているような大理石の石ころだ。――ただ濡れていたような気がする。石を洗ったのかと思ったのを覚えている」
本来ならば公爵は無断では入れない庭園だ。彼は迷いこんでしまったと言い、手にしていたものが貴重な花であれば問い詰めたが、石ひとつなにも怪しいとは思わなかったらしい。
宮殿に遺る遺跡は、それぞれに力があったと伝承されているが、今では広くパワースポットとして心が浄化されるとか生命力が体に漲る場所であるという認識だ。



