死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

「教育係も殿下が調整中ですので、明日は先代の侍女長が参ります。なんでも仰って大丈夫ですよ」

 それには驚いた。どうやら前世とは違うらしい。

 同じことは起きるけれど、明らかに結果は変わってきている。そう思うと消えかかっていた勇気が元気を取り戻してきた。

 ディナーの席ではレオから、騎士団長が休みから復帰し夫人の回復を報告してきたと聞いた。

 騎士団長が寝ずの看病をしたらしく、夫人はたいそう感激したそうだ。これできっと離婚は免れるに違いない。

 レオがとても喜んでくれる。それがなによりもうれしかった。

 そして、その夜――。ベッドでレオが両手でリーナの頬を包み込んだ。

「リーナ、本当にありがとう」

「レオ……」

 でもまだ肝心な治癒力が見つかっていない。それが申し訳なくて悲しかったけれど――。

 重ねた唇から、レオの優しさがリーナの心に広がっていった。