死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

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「じゃあ、夕食で」

「はい」

 散歩から戻ると待ち構えたようにオスカーがレオを連れて行った。

 彼らの背中を見送ったリーナはまじまじと右手を見つめる。

 あまりにも自然に手を繋いできたので驚く間もなかったけれど、今更のように胸がドキドキしてきた。

「妃殿下、いかがなさいました?」

「いえ、なんでもないわ」

 気がかりな様子を見せるサラににっこりと笑みを返し、部屋に向かって歩き出す。

「ねえ、サラ。なんだか人が増えた気がするけれど、どうかしたのかしら」

 そっとサラに耳打ちした。リーナの隣にはサラがいて、後ろから侍女がついてくる。

 少し離れて見える位置に騎士が随行しているのまでは今までと変わらないが、サラのほかに侍女がふたりもついて歩くなどということは今までなかった。

「どうやら、これが本来あるべき姿のようですよ」

「そうなの?」