死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

「それがまだ。宮殿内にはたくさん遺跡があるのでまだすべては確認できていないんです」

「そうか」

 白いパラソルを肩にかけた彼女は眩しそうに空を見上げる。

「焦らずゆっくり探してみます。――暖かいうちに」

「そうだな。今年の冬は寒いそうだから」

(ミスティアと関係しそうな遺跡か……)

 ふと皇太后に聞いてみようと思った。離宮に住んでいる祖母とはしばらく会っていないが、宮殿の庭園をことのほか大切にしていたはず。なにか知っているかもしれない。

「リーナ。明日から午前中の二時間、教育係が来る。その者が皇太子妃としての心構えや受け応えなどを教えてくれる」

「そうなのですね」

 うれしそうなところを見ると、自分が見誤っていたようだ。

「すまない。本来ならすぐに教育係がつくのだが、堅苦しいことはもう少し落ち着いてからでいいかと勝手に判断してしまった」