死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 独自に調査したところ、侍女長は積極的に悪意を持っていたわけではなさそうだ。

 彼女は百人を超える皇太子宮の侍女を管理している。レオの身の回りを優先するあまりリーナを人任せにしていたのが原因だった。

 貴族台帳も件の侍女に任せたまま自分では確認もしなかった。リーナを軽く見ていたには違いないので罪は罪だが、管理不行き届きという程度の罪状が妥当だ。

 サラはほか五人分の仕事を一手に引き受けていたのである。

 おそらくだがリーナも自分でできる限りは掃除でもなんでもしたのだろう。そうでなければあの広い部屋を清潔には保てない。

 部屋にひとりきりになると、レオは「すまない、リーナ」と呟いた。

 霧に包まれていて誰にも相手にされない小国の姫。後ろ盾がないに等しいだけに軽んじられる。

(皆、俺を甘くみているということか)