死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 部屋に呼んだ侍女長の報告を聞いたレオは、かつてないほどの怒りを見せた。怒鳴りつけるのだけはなんとか堪えたが、知らぬうちに剣に手を掛けていた。

「その五人、舌を切って追放しろ」

 切っ先を侍女長に向けて厳命した。

 調査結果は酷いものだった。

 リーナには本来最低でも十人の侍女がつくはずだった。身の回りの世話をするだけでも五人は必要だ。それ以外に教育係、社交の手助けをする係、秘書として業務を補佐する係など。

 最初から教育係をつけたのではリーナが委縮してしまうかと心配し、レオがまだ必要ないと指示した。それをどう解釈したのか、身の回りの世話をする五人が配属された。

 問題はその五人がなにもしていなかったことだ。

 レオと一緒にいるときだけ甲斐甲斐しく働いていたのである。

「で、殿下。どうかその者たちにせめて申し開きを」