死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 前世ではただただ緊張するだけで、ドレスに感動する気持ちの余裕もなかったけれど、帝国は祝福をもってリーナを迎え入れてくれたと実感できる。

 朝からたくさんの侍女たちが世話をやき、皆親切で大事に扱かってくれた。こんなふうに眩しいほど綺麗なウェディングドレスを身にまとうことができるなんて夢のようだ。

 それもこれも、彼がリーナを選んでくれたから。

 前世は非業の死を迎えてしまったとはいえ、それは彼のせいではなかった。レオナルトから罵られたことは一度もない。

 むしろ謝るべきは自分の方だと、リーナは後悔している。

 レオナルトはリーナよりも頭一つ以上背が高く、眩しいほど麗しい皇太子だ。美しいばかりでなく彼が先頭に立った戦争は負けを知らないゆえ、勝利を呼ぶ神の子として帝国民に絶大な人気を誇っている。

 しかしその一方で、強さゆえか密かに戦神と恐れられていた。