死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 そんな古典的嫌がらせをするからには、オレンジ色のドレスをリーナが着たところで別の方法でバカにしただろう。

「サラ、今回のことはリーナには言わなくていい。リーナはお前を信頼しているし、彼女を傷つけたくはないからな。オレンジ色のドレスは公爵家が送ってきたらしいとでも言っておけばいい」

「はい……」

 サラの母親と妹には帝都のこじんまりとした店を用意しよう。彼女の母親と妹たちは裁縫が得意でミスティアでは亡くなった父親が商品として扱っていたというから、やっていけるだろう。

「サラ、今回ばかりは罪を問わない代わりに、お前はこれまでのようにヴィクトリアに利用されるふりをするんだ」

「はい、わかりました。ありがとうございます。誠心誠意妃殿下に尽くしてまいります」

 実際のところサラはよくがんばっている。罪は罪だが、帳消しにして余るほどリーナに尽くしている。問題は――。