死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 遅れて廊下に出てきたサラは、泣きながらすべてを打ち明けた。

 リーナがヴィクトリアのお茶会に出席すると決めた後、アイゼンベルク公爵邸の侍女がサラに会いに来たという。

 渡された手紙には、参加にはオレンジ色のドレスを記載があった。

 しかし『この手紙を皇太子妃に見せないように』と言われたという。

 サラの母親と幼い妹ふたりは、母親の姉すなわちサラの伯母を頼って帝国にいる。叔母の夫はアイゼンベルク公爵のお抱え商人だ。言うことを聞かなければ、公爵家への出入りを禁止すると脅迫された。それだけでなく帝国では一切商売ができないようにしてやると脅されていた。

「それでもいったんはオレンジ色のドレスを用意したのです……ですが、妃殿下にはあの色はどうしたって似合いませんし」

 レオは呆れたようにため息を吐いた。