死に戻ったお荷物姫は半年後の処刑を回避したい~でも、冷徹皇太子からの溺愛は想定外です!~

 普段はサラしかいないだろうに、ずらりと侍女たちが傅いている。いつもとは明らかに違うこの状況を彼女はどう感じているのか。気にも留めない様子から察するに皇太子と皇太子妃とは違って当然だと思っているのかもしれない。

 リーナが菓子を食べ紅茶を一杯飲みきっているのを見届けてからレオは席を立った。

「夕食前に一緒に散歩をしよう」

「はい!」

 廊下に出て、扉を閉めてから付いて来た侍女長を振り向いた。

「この部屋の担当者は誰だ」

 侍女長は緊張した様子で、部屋にいたサラのほか、三人の侍女の名前をあげた。

「あの者たちが今日一日なにをしていてたか言ってみろ」

「も、申し訳ありません」

「リーナがここに来てからひと月の間。なにをして、なにをしなかったか詳らかに報告するように」

 怒鳴りつけたいところだが、リーナに聞こえてはいけないという思いだけで荒ぶる気持ちを静めた。